治療保健診療と自費診療について

施術室

患者様の多くの方から「『保険診療』と『自費診療』の違いがよくわからない」と言われます。
また、他の医院にて被せ物等の治療を受けた患者様から「何も聞かれずに治療されて気づいたら銀色の被せ物が入っていた。本当は白い物がよかったのに...」とのお話もよく聞きます。

何がどう違うの? 前歯は保険がきかない? 知りましょう!です。

まず、現在の保険制度は日本が敗戦を迎えた当時、苦しい社会情勢の中で国民全ての人々ができるだけ少ない負担で医療を受けられるようにと始まった制度なのです。
しかし時代が変わり、生活レベルも当然向上し治療に対するニーズも多様化し、技術、材料も進歩しているにもかかわらず健康保険の歯科医療内容の根幹部分はほとんど見直されておらず、現在の実情にはそぐわない面が多くなっています。
そのため日本の保険医療の内容は発展途上国並でいまだに銀歯と言われる金属を使用した治療が保険では行われています。金属の種類によっては身体への弊害も実証されており、金属アレルギーを考慮してもなるべく金属を使用しない治療が普及されてきました。
しかしこの保険制度には『取り決め』がありその『取り決め』に沿って処置せざるを得ずいくら優れた『技術』『材料』でもその『取り決め』から逸脱する事はできません。
それは『時間』をかける事もしかりです。(時間や回数も無制限ではありません)
そのため内容にもよりますが金属を使用しないで治療することは保険内では行えない事もあるのです。


つまり保険内の治療は
『機能回復』に対する『最低限』の治療なわけです。

より長持ちする材料 より綺麗に回復させる

その患者様に合ったニーズ、内容から見て『ベスト』な選択ができるとは限らないのが保険診療なのです。

当院の治療に関する考え方

当院では私達が考える最良の治療を提供させていただくために、保険外診療をお勧めする場合があります。といいますのは、残念なことですが現在の保険医療制度のもとでは私達が保持したい良質の治療を提供することが困難なためです。

保険外自費治療というと“歯を白くするため、あるいはいい金属を使うためのもの”という形で考えられがちですが、材料費ではなく、手間隙かけた技術料がほとんどであるとお考えいただきたいと思います。
ただし、みなさまは高い保険料を負担しておられますので、保険でまかなえる部分は保険を有効に活用していくことが得策と当院では考えております。すなわち、保険診療と自費治療を上手に組み合わせて質の高い治療を行ない、歯を生涯に渡って良好に保ち機能させることが、長い目で見れば無駄のない有効な方法であると思います。
それは患者様に知っていただき、ご理解した上での患者様に合った選択をしていただきたいからです。
それが当院のモットーでもある
『知りましょう』
なのです。

我々医療従事者は患者様に説明し理解していただく『義務』があります。
患者様は正しい知識を得る『権利』があります。
それと同時に知る『義務』もあると考えます。

そのために我々は説明とご理解していただくための時間を惜しみません。
どうぞ、何なりとお尋ね下さい。当院は知っていただいて理解した上で、最もベストな選択を患者様にしていただきたい、と願っています。

保険診療・自費診療の特徴

保険診療 自費診療
機能回復を目的とした保険診療。国により使用する素材・治療法・保険点数が定められていて、必要最低限の治療が受けられます。 素材や治療法などを自由に選べる自費診療。審美性や機能性に優れた治療を受けられます。

ご存知ですか?医療費控除

医療費控除とは、1年間で支払った治療費が10万円(その年の所得金額が200万円未満の場合は総所得金額などの5%)を超えた場合に適用される制度で、所得税の負担を軽減できます。定められた以上の額を支払ったのなら、きちんと活用したい制度です。

計算方法

医療費控除計算式

対象期間

その年の1月1日から12月31日まで

控除を受けるために必要な書類

1.医療費控除に関する事項を記載した確定申告書
2.歯科医院の領収書
3.認め印
4.源泉徴収票(給与所得がある場合)
5.通院のためにかかった公共交通機関の交通費